平成27年11月21日(土) 脳外傷友の会 設立15周年記念 全国大会が東京で開催されました。
日本障害者リハビリテーション協会顧問 上田敏先生による基調講演「高次脳機能障害のリハビリテーションと当事者・家族の役割」では、リハビリテーションとは、機能回復訓練のことではなく、疾患や障害のために人間らしく生きることが困難になった人の人間らしく生きる権利の回復のことであり、健常な能力を持ち合わせている個人の中の一部に障害の部分があるのであって、その方の隠れた能力やプラスのことを見つけ出して活用することでその人らしい生きがいのある人生の実現を目指すことがリハビリテーションなのだ、というお話が印象に残りました。そのために専門職だけでなく、家族の果たす役割が大きいという言葉に大きな拍手が起きました。
「こんな支援があれば僕らは働ける」では国立生育医療センターの橋本圭司先生が就労をしている当事者2名と壇上でお話をされました。仕事を始めて10ヶ月という堀間さんは働いてみての感想を尋ねられ、僕なんかで役に立っているのかなと思っています、基本できませんよって顔をしていて出来たらラッキーって感じです という正直な回答。会場からあたたかい笑いが起きました。4カ所目の会社で仕事をしている小林さんは、障害者雇用の支援をする皆さんへの一言を求められ、失敗するチャンスをもらえれば、と話されていました。