高次脳機能障害の症状は脳の損傷場所によって異なります。
周囲の環境や相手によって、症状の現れ方が異なる場合もあります。症状を良く理解し周囲の環境を整え、対応の仕方を工夫し、適切な対応を行えば、それまでうまくできなかったことができるようになったり、問題行動が減ったりすることがあります。
高次脳機能障害を抱えると、以前と人が変わってしまった、今まではできていたことができなくなってしまった、と様々な変化があります。まずは、家族や周囲 の人たちがその変化を理解することから対応は始まります。
高次脳機能障害者の行動や反応に興味をもって、「どうしてそのような行動をとっているのか」「なぜこんな風に反応するのか」と想像力を働かせることが、その人への適切な対応を探る第一歩となります。
一度にすることを少なくし、反復・復習することで、出来る事がひとつひとつ増えていきます。習慣にしていくことは非常に時間と手間がかかり、根気がいることです。すぐに結果を求めて、本人を追い込んでしまうことがないよう接することが大切です。
高次脳機能障害者は周囲の様々な情報を受け取ることが苦手なため、症状にあわせて生活空間を整えたり、関わる人たちの対応や支援方法を統一することも重要です。
脳の失われた機能に代わる他の方法に置き換えることで解決できることもあります。
※手帳に記録する、携帯電話の機能の利用など
サポートネットひろしまでは、当事者の生活状況の把握、行動観察をすることからはじめ日常生活に生じる問題を洗い出し、有効な対処法をアドバイスしていきます。 当事者家族が抱える悩みを共有し、何が必要なのかを考え高次脳機能センターをはじめとする医療機関、障害者職業センター、ハローワーク、法律事務所等の関係機関とのネットワークを生かし、サポートを行っています。