平成27年12月20日(日)広島国際会議場にて開催された、第12回広島脳卒中市民シンポジウム をサポートネットひろしまのスタッフ5名で聴講しました。
広島大学病院脳神経外科の青木先生からは、2025年にはベビーブームの世代が高齢となり脳卒中患者が増えることが予想されるとのデータが示され、脳卒中を原因とする高次脳機能障害者も増えるのであろうと感じました。
東京慈恵会医科大学附属病院リハビリテーション医学講座の安保先生からは、ある程度時間が経過するとこれ以上は良くならないと言われていた麻痺を改善する方法として、頭に磁気をあてて刺激する治療や、ボツリヌス菌を硬くなった筋肉に注射することでこわばりを軽くする治療の紹介がありました。これらの治療は筋肉を動かすストレッチとセットで効果が出るとのこと。今回は、動画をたくさん用いてその効果を見せてくださいました。広島でもこの治療を受けることができるとのことです。良くなることを実感できると患者さんたちは自らすすんでリハビリに取り組むようになるんですよ、という言葉が心に残りました。
「できない」を「できる」へ という副題がついていたこの市民シンポジウム、挨拶や座長をされた方も含めて15人もの専門家が登壇されました。ストレッチや言葉のリハビリ…今回たくさんの専門家から学んだことを、日々のプログラムや相談会などで皆さんに還元していきたいと思います。