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2019年8月4日(日)三原市本郷生涯学習センターにて、講演会「高次脳機能障害 働いている当事者と家族と専門職の話」を開催しました。真夏の焼けるような暑さの中、約80名の参加がありました。
 第1部は、当法人副理事で広島都市学園大学 言語聴覚専攻科教授 言語聴覚士の本多留美さんによる基礎講座、第2部は、12年前の交通事故により高次脳機能障害がある守下邦昭さん、邦昭さんの家族で当法人の就労支援施設クラブハウスシェイキングハンズの支援員の守下潤子さんを加えた3人でのお話し「一応仕事はしているんですけど」。12年前の交通事故のあと、復職にチャレンジしたけれどうまくいかなかったこと、新たに介護施設の清掃業務に就いてからも「事件」がいろいろ起きていること、再就職してから6年経ってはいるけれど、家族や職場のサポート・理解が欠かせないことなど、たくさんのエピソードが紹介されました。会場からはときどき笑いが起きるなど和やかな雰囲気。にこにこと人懐っこい笑顔の邦昭さんからの「頑張らないことが大事」(頑張りすぎないこと)という言葉が参加者にとって印象的だったようです。潤子さんからは家族としての立場、支援員としての立場の両方から話がありました。家族の立場からは「悩みは抱えないで周囲の人にSOSを出して助けてもらうとよい」、支援員の立場からは「就労するには、挨拶・返事ができること、素直な態度、言い訳をしないこと、支援者と家族の協力が必要」と話しました。就労するということは、本人の努力だけではなく周囲(家族・企業)の努力によるところが大きい、という見解を話していました。
 

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「当事者の生の声が聴けてよかった」という感想をたくさんいただきましたが、実は、何度かのリハーサルで邦昭さんの答えが毎回違ったところもありました・・・そして本番でも。本多さんと潤子さんは内心ヒヤヒヤ。その時その時で「当事者の生の声」は違うこともぜひ知っていてくださいね。

 10月5日(土)広島市総合福祉センター BIG FRONT ひろしま にて、今回の内容に加え、島根からも働いている当事者 佐藤雄一さんをお迎えして、講演会を開催予定です。近日中にチラシをアップいたします。ぜひお出かけください。