2018年2月3日(土)横浜にて開催された「全国高次脳機能障害事業所職員ネットワーク研修会」にクラブハウス・シェイキングハンズの職員が参加しました。高次脳機能障害者の支援を実施している障害福祉サービスの事業所の現場職員同士が、各地での取り組みについて情報共有し、よりよい支援ができるようにという目的で開催される研修会で、今年度で3回目です。前半は、慈恵会医科大学附属第三病院 リハビリテーション科医師 渡邉修さんが「高次脳機能障害のある方の自動車運転再開への支援」というテーマで講演しました。右前頭葉と右頭頂葉が損傷していると、運転に必要な注意集中力と空間認知力に支障が出やすいとのことでした。渡邉先生は、段階を追って、机上の検査と実車評価で丁寧に運転再開の判断をするようにしているとのお話でした。日本は、視力や聴力、運動能力についての規定のみで、視野については規定が緩いため、半側空間無視による視野の欠損があっても視力がよければOKになってしまい、同じく半側空間無視で助手席側から声をかけられても気づきにくい状況であっても、聴力が問題なければOKになってしまう、という課題があるとのことでした。
後半は、全国から集まった支援者がグループに分かれて座談会をしました。